猫を飼う人の心身が癒されている科学的証拠  その①

動物との触れ合いを通して、人の心を癒し、ストレスを軽減する「アニマルセラピー」をご存じでしょうか?例えば、犬では老人ホームなどを訪問し、入居者と触れ合うことで癒しの効果を与えるセラピー犬が存在します。それでは、猫を撫でることでなんらかの健康効果があるのでしょうか?

猫を撫でるだけで幸せになる!?
最近、ある大学の調べで「猫を撫でることの健康効果」が明らかになりました。日常的に猫を撫でるという行動が人の脳の活動や気分にどのような影響を及ぼすのかを調べたところ。
実際に人が日常的に猫を触っている時の脳の活動を調べ、その前後の気持ちの評定をしたそうです。また触れ合う対象による違いを比較するため、一方ではぬいぐるみに触れる群と比較したところその対象が猫でもぬいぐるみでも、ネガティブな気分が減少することがわかりました.その減少は猫で特に顕著でした。
また、脳活動においても猫に触った時とぬいぐるみに触ったときで差が見られました。対象にしたのは、前頭前野の「IFG領域」という部位です。
※IFG領域とは、非言語コミュニケーションや他者とのかかわりにおいて重要な認知機能を担っているといわれている。

猫に触った時の方が、ぬいぐるみに触った時よりもその部位の血流が活発になっていることがわかりました。さらに、他社との絆形成に関わるといわれている「オキシトシン」というホルモンの上昇も、猫を触った時の方がぬいぐるみを触った時よりも多く見られました。オキシトシンとは、免疫機能の向上やストレスの減少などのさまざまな健康効果があると言われているホルモンです。

猫を撫でるといいことばかりですね!!

これらの結果から、猫に触れることはぬいぐるみに触れるよりも精神状態を改善させ、他者とのコミュニケーションを向上させる可能性があることが示唆されました。

天国への扉コラム