ペットの高齢化が進んでいる。
ワンちゃんやネコちゃんの平均寿命は15年程度と言われているが、だいたい13歳ぐらいから「高齢=シニア期」と認識され、介護が必要になりやすい状態になるケースが多い。
シニア期になると、さまざまな病気にかかりやすくなったり、視力、聴力が衰え始めたり、足腰が弱ってきたりなどさまざまだ。
ヒトもペットも・・・。
ペットちゃんたちの健康寿命を延ばす治療薬の開発が進むなか、大日本住友製薬の子会社、DSファーマアニマルヘルス社が開発した「ステムキュア」(犬(同種) 脂肪組織由来間葉系幹細胞)は椎間板ヘルニアの治療に効果があるようだ。
健康補助食品(サプリメント)も多種にわたり、ペットちゃんに「いつまでも健康で長生きしてもらいたい」という気持ちは当然のことだ。このように健康寿命が延びれば高齢化が進むことを意味する。
それでもいつかは、ヒトもペットも寿命を終えるわけで、その前に飼い主である自分自身やペットちゃんの「介護」が必要になる場合のことも考えなければならない。
飼い主とペットの「老老介護」
昨年10月に朝日放送テレビで滋賀県近江八幡市にある「スマイルホーム」が紹介されている。高齢のため世話ができなくなった飼い主がこのような老犬介護ホームへ終生預かってもらい看取るまで世話をしてもらう。
老犬介護ホームは、一般的に10歳以上のペットちゃんが対象で、一時預かりから、朝預けて夜にお迎えコース、月単位の預かりコースなど飼い主のニーズに対応しているようだ。また、老犬以外に老猫ホームの施設も増えているという。
2047年には・・・
人口減少が進むなか、65歳以上の高齢者の割合が38%まで増加すると予測されている。(※内閣府 高齢化の状況 令和2年高齢社会白書)
「超高齢化社会」に待ったなしのなか、とりわけ都市部でペットちゃんと過ごす生活には大きな課題があるといえる。
今後の解決策として、さまざまなサービスが生まれることを期待したい。